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なすへちま農園ブログ


武装神姫やドールなどなど
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「ふわー、よく寝たー!」

朝は遅刻した俺は、学校の授業のほとんどを寝て過ごし、ついに待望の6時間目終了のチャイムを迎えた。
神姫センターに行きたくてうずうずしながら、猛ダッシュで荷物を片付け始める。

「…まったく、そんなでいいのか? 中学生にも関わらず…」

「良いんだって! 今日だけだから!」

胸ポケットの中のリプカの注意を聞き流しつつ、ダッシュで教室を抜け出す。
しょうがないじゃないか、今日は待ちに待った日なんだ…!


「お兄ちゃーん、まったく、こんなことだろうと思ったよ…」

教室を出たらすぐのところに、抹黄が既に待っていた。

「お兄ちゃんのせいで私まで大急ぎで出てくる羽目になったんだからね? そのせいで出るとき転んじゃうし…」

「大丈夫なのです、リーシャなんて飛んでてよく壁に当たるのですよ!」

「…それはリーシャがドジすぎるだけだよ…」

いつの間にか様になっている2人のやりとりを見て、なんだか俺まで嬉しくなる。
あぁ、ついに俺の生活に神姫が…!

「…って、俺は早く神姫センターに行きたいんだよ!」

抹黄の横を抜けて、階段に向かって走りはじめる。

「お兄ちゃん、待ってよ!」

抹黄の叫びすら無視して、神姫センターに向かって全力疾走だ。
待ってろよ、俺のライバルたち…!



「…なんでそんなに笑顔なんだ?」

神姫センターに着いた俺は、どうにも嬉しさに耐えられなくなっていた。
だって、まさか神姫を連れてここにくることができるなんて!

「よっしゃあ、早速バトルロンドに…」

「お兄ちゃん、置いてかないでよ!」

後ろから抹黄が追いついてくる。
どうやら、相当な距離を離していたらしい。

「私だって、バトルロンドを見るのは好きなんだからね?」

「リーシャだって、戦ったらそこそこ強いのですよ!」

リーシャが抹黄の周りをくるくると飛び回っている。

「ほう…どれくらいだったんだ?」

「オーベルジーヌ社で上から4番目に強いかったのです!」

4番目!?

「…下から数えると2番目だったのですけど」

「それって全然強くないじゃない…」

呆れた抹黄ががっくりと肩を落としている。
…って、俺はバトルロンドをしにきたんだ!

「リプカ、早速登録に行くぞ!」

「あぁ、任せておくといい」

リプカを連れて受付へと向かう。

「すいません、バトルロンドに登録したいんですけど!」

受付にいた若いお姉さんに話しかける。
お姉さんはその言葉を聞くと、受付横のパソコンを操作する。

「こちらのタッチパネルモニターにお名前と誕生日と、住所と神姫の名前などを入力してください」

こちらを向いて置いてあるモニターが神姫登録用の画面に変わる。
今まで何度も説明だけは読んでいたので、あっという間に登録が終わる。

「では、あなたはこれからCクラスの神姫マスターとなります。
バトルロンドをお楽しみください」

「よっしゃあー!」

嬉しさのあまり、思わず叫んでしまった。
受付のお姉さんがビックリした顔をしている。
…ちょっと反省。

「まったく、何がそんなに嬉しいのやら…」

リプカも不思議そうな顔で俺の顔を覗いている。
でも、こんなに嬉しい事が他にあるものか!?

「…リーシャ、私あんなのがお兄ちゃんでいいのかな…」

抹黄のつぶやきを背中で聞きながら、早速バトルロンドの機械へと足を進めた。



「あ、すいません!」

バトルロンドの機械に向かっている途中で、勢い余って銀髪の男の人にぶつかってしまった。

「…おっと、こちらこそ失礼」

男の人はそのまま通り過ぎようとするが、一瞬リプカを見たかと思うと足を止める。

「君、その神姫は…」

「リプカを知っているんですか?」

「…いや、なんでもない」

銀髪の男は、それだけ言うと神姫センターの出入り口に向かっていった。
…一体なんだったんだ、あの人?



俺はバトルロンドの機械にようやくたどり着くと、まずはリプカを機械の上に乗せてあげた。
さぁ、これが俺のバトルロンドデビューだぜ…!

「よし、これからランダムバトルに参加するから頼むぞ、リプカ?」

「なんだ、ランダムバトルって…?」

リプカの疑問にすぐさま答える。

「ランダムバトルっていうのはな、世界中の神姫マスターとランダムで戦えるバトルだ!」
これならまだ知り合いがいない俺でもバトルに参加できるんだ」

「なるほど…腕試しにはちょうどよさそうだな」

リプカを神姫をセットする機械に乗せる。

「Cクラスだからちょうどいい相手が出てくるはずだから、頑張ろうな!」

「…任せておけ、お前に勝利の喜びを教えてやる」

自慢げな表情でリプカは目を瞑った。
さぁ、ここからが俺の初めての戦いだ…!




――BattleRondo Ready...Go!

モニターの中に、シミュレーションされたマップが広がり、画面の真ん中にはリプカが表示されている。
リプカはボディの各部にアーマーを装備し、右手に槍を持った姿だ。

「リプカ、調子はどうだ?」

「悪くない」

リプカが槍をクルクルと振り回す。
この装備はリプカを悟さんから受け取るときに一緒に貰った装備だ。
背中にも装備が追加されるらしいが、そこはまだ未完成でまた後日と言われてしまった。

「敵は猫型か…」

「私は猫型好きだよ、可愛いから」

抹黄がいつのまにかモニターを横から覗き込んでいる。

「リプカさん、頑張るのです!」

リーシャも飛びながら画面を見つめている。

「よし、とにかく敵の方に近付くぞ!」

俺はレーダーを見ながらリプカを敵の方に案内する事にした。
…って、もうすでにすぐ近く!?

「リプカ、すぐ近くにいるぞ!」

「あぁ、分かっている!」

リプカも気がついていたようだ。
周りを見渡している。

「にゃぁー!」

「…そこか!」

飛び掛ってきた猫型神姫の攻撃を、後ろにジャンプして避けるリプカ。
あの装備は猫型のリペイント、水中戦仕様の装備だ。

「リプカ、敵の武器はナックルだけだ!」

「分かった!」

リプカは敵の頭上に向かって飛び上がる。
最初見た時からだったが、リプカの装備はジャンプ力に優れているらしい。

「にゃにゃ!?」

敵はリプカが突然いなくなったように感じたらしい。
リプカを完全に見失っている。

「…やぁっ!」

「にやぁー!?」

リプカが空中から下に向かって槍を突き刺しながら落下する。
その攻撃は見事に相手の胴体を捉える。

「…まだやるのか?やめたほうがいいと思うがな」

「ま、負けたくないにゃー…」

リプカはうつぶせに倒れている敵の背中を足で踏みながら、槍を敵の頭の横の地面に突き刺している。

「り、リタイヤするにゃ…」

――You Win!

…すごい、すごいぞリプカ!
まさかリプカがこんなに強いだなんて…



「どうだ、勝てて嬉しいか?」

リプカは腕を組みながら、嬉しそうに俺を見つめている。

「うん、すげー嬉しいっ!」

「そ、そうか、それはよかった」

リプカは何故か恥ずかしそうに頬を染めている。
…変なリプカだな。

「すごい…リプカちゃんってすごい強いんだね」

「リーシャも勝てるか分からないのですよ!」

抹黄とリーシャもびっくりしたようだ。
それくらい華麗な勝ち方だった。

「よっし、もっと戦おうぜ!」

「あぁ、電池が持つ限りは相手になってやる」

俺はもう一度バトルロンドの機械へと向かう。
もっともっとバトルして、リプカと一緒に強くなろう。
リプカとなら、最強の神姫マスターを目指せるかもしれない…!

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ちの
神姫&ドールのアイペや布服の製作だけでなく、髪パーツの自作までするマルチな淑女。
2012/9/30に亡くなりました。記事にまとめてあります。


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神姫の武装パーツや髪パーツの制作や、ブログの更新もする雄犬。
アイペイントや布服の製作もちのさんを見習って少しずつ練習中。
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