なすへちま農園ブログ

「・・・」

茉莉花　「・・・」




ローラル　「…彼女はまだ目覚めないのか？」

茉莉花　「ローラルさん…はい、まだのようです」

ローラル　「起動の手順は終了しているはずだが…あれからもう3日か。大変だな、茉莉花も」

茉莉花　「いえ…マスター直々のお願いですから」

茉莉花　「でもふと思う時があるんです…この子はもう目覚めていて、まだ時を待っているだけなんじゃないかって」

ローラル　「…茉莉花がそう思うなら、そうなのかもしれないな」

茉莉花　「えぇ、だから待っていてあげようと思うんです。ここは、私にはもったいないくらい素敵な場所ですから」


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このは　「あれが噂の神姫ですぅ」

ファネス　「ホントだ…眠ってるねー」




マイム　「へぇー、今日でもう起動テストから5日目だっけ？」

このは　「のんびりさんなんですねぇ」

ファネス　（…それは違うんじゃないかな…？）




≪ふわっ≫

ファネス　「な、なんか浮んできたよ！？」

マイム　「お、おばけ！？」




≪パチッ≫




ムーレアナ　「…おぬし達、電気も付けずに何をしておるのだ？」

このは　「あ、ムーレアナさんに…エイレさんだったのですかぁ」

マイム　「な、なんでそんなことしたのー！？」

エイレ　「かるいジョークだったのに」




マイム　「どう考えたって軽くないもん…」

ファネス　「でもなんでムーちゃんがこんなとこいるのー？」

このは　「そうですねぇ、茉莉花さんがいると聞いてたのですぅ」




ムーレアナ　「彼女だって休眠くらい必要であろう？　我がマスターに進言したのだ」

ファネス　「へぇー、でもここまで起きてこないって事は失敗だったんじゃないの？」

ムーレアナ　「おぬし達は目に見えるものに囚われすぎだのう、この気配を感じないのか？」

このは　「え、じゃあこれってぇ…？」

マイム　「え、ええ？　何も感じないもん…」




「あの…」

ファネス　「お、お目覚め？」

ムーレアナ　「おぉ、ようやく起きる気になったのか？」

「その時が来たみたいだったから、起きなきゃって思ったの」




フルム　「私はフルム…誰かが私を呼んでますね？」

フルム　「私を呼んでるのは…誰ですか？」




フルム　「それにしてもここって楽しいところなんだね、みんな楽しいって言ってるよ」

マイム　「み、みんなって？」

フルム　「見えないかな、こんなにたくさんいるのになー」




茉莉花　「あ…ようやく起きたんですね」

ローラル　「…ついに、か」

このは　「あ、茉莉花さんとローラルさんですぅ」




茉莉花　「この子が…堕天使型なんですね」

ローラル　「あぁ…見た目にも中身にも似つかわしいがな」




ローラル　「さて…フルム、頼みたいことが…」

フルム　「えぇ、レアルタを探せばいいのですよね？」

茉莉花　「はい、私たちもお手伝いしますから」

マイム　「レアルタ…？」




つづく