茉莉花 「レアルタさんは本来なら、素体には問題ないもののコアユニットが機能していないはず…それなのに、あの人は普通に行動しています」
リアトリス 「それは不思議ですね…おばけでもとりついているのでしょうか?」
茉莉花 「さぁ…それもありえないとは言えないかもしれませんね」
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リアトリス (…レアルタさんはまた行方不明になってしまいましたが、どこに行ったのでしょうか…)
リアトリス (オーナー達も必死に探しているようですが…)
「あの…すみません、この会社の方でしょうか?」
リアトリス 「…そうですが」
ハイデ 「初めまして、わたくしはハイデと申します。以後お見知りおきを…」
リアトリス 「…今日来客があるとは聞いていませんが?」
ハイデ 「ええ、連絡していませんから」
リアトリス 「…でしたら一度先に電話なり連絡を…」
ハイデ 「こちらの会社の堂元捲さんという方は天才だそうですね」
リアトリス 「…は?」
ハイデ 「私のマスターが…植物状態で苦しんでいるんです。その方なら治療できるのではと…」
リアトリス 「しかし…」
ハイデ 「…邪魔するというなら」
≪ヴゥンッ≫
リアトリス 「…ッ!?」
ハイデ 「…申し訳ありませんが、通らせていただきますよ」
リアトリス 「…実力行使というわけですか?」
ハイデ 「えぇ、今のあなたは私にとって障害でしかありませんから」
リアトリス 「…勝手なことを…」
リアトリス 「これ以上は…進ませませんよ!」
リアトリス 「ハァッ!!」
≪キィンッ≫
ハイデ 「…あら、この程度?」
リアトリス 「何を…!?」
≪キキキキンッ≫
リアトリス 「くぅ…!」
≪キィンッ≫
リアトリス 「ッ!」
ハイデ 「なかなかですが…その程度ではせいぜいAクラス」
≪ヴンッ≫
リアトリス 「なっ…!?」 (押し負けた…!?)
リアトリス 「くっ…!」
ハイデ 「Sクラスには、あなたより強い人がいくらでもいますよ?」
リアトリス 「…ハイデ…もしかして、ニコニコ町神姫センター内ランキング1位の…」
ハイデ 「ええ、よくご存知でしたね?」
リアトリス (だとしたら、私には…)
『おぅおぅ、苦戦してるじゃねーかよぉ?』
リアトリス 「!?」
『なんだよ、そんなに驚くこたーねーじゃねーか? 俺だよ、ベルゼビュート様だよっ』
『力がいるんだろ? お前の欲する声が聞こえたぜ?』
リアトリス 「誰があなたなんかの…!」
『まぁそういうなってかわい子ちゃん?』
リアトリス 「…あなたの力なら彼女に勝てますか?」
『さーなぁ…まぁいいじゃねーか、行くぜ?』
『受け取りな、俺様の力をよっ』
リアトリス 「…!?」
『まぁ、かわい子ちゃんにはちょっと多すぎるかもしれねーけどなっ』
リアトリス (…この力は…これなら…!)
リアトリス 「…行きますよっ!」
つづく
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