…ある時、AG社で大きな戦いがありました
ルシファーの魔王型CSCを持つ5体の試作機…べレス、ボーティス、ブーネ、ハウレス、ビフロン。
べレスをリーダーとする5体は、AG社の神姫たちへと戦いを挑みました。
戦いは熾烈を極めました。
ある者は自らの目的のため、ある者は大切なものを守るため。
最後には、5体の魔王は全て撃破されていました。
…しかし、倒されたものたちの身体は何ものかによって盗み出され、闇に消えてしまいました。
社員やその神姫たちは必死に情報を集めましたが、誰一人として見つかりませんでした。
―――それから、少しの時が経ち…
・
・
・
・
・
「新しい角の調子はどうですか?」
ベルーラ 「…うん、問題なさそうです」
「いつかの戦いで壊されてから、だいぶ時間が立ってしまいましたね…」
ベルーラ 「…これで魔王さんと話せるんですか?」
フェリア 「はい、呼びかけてみたらいかがですか?」
ベルーラ 「あの…魔王さん?」
「…なにか用か?」
ベルーラ 「は、はじめまして、私は…」
「ベルーラ…であろう? 知っている…私は今までも見続けてきたのだからな」
ベルーラ 「は、はい」
「…ワシはまた、裏で見させてもらうことにするぞ…」
ベルーラ 「…ベルフェゴールさん、眠ってしまいました」
フェリア 「ルシファーたちとの戦い…本当に激しかったですからね」
ベルーラ 「…ルシファーさん達、すこし可哀想だったかな…」
「…ボーティス、君はいつも大地の用に落ち着いていて…」
「…ブーネ、君は風のように自由で…」
「…べレス、ビフロン、僕は…僕はどうしたらいい…?」
フェローネ (…最近の私は、どうしてしまったのだろう…)
フェローネ (”敵”のはずの相手と過ごすことに、心地よく感じる…何故だ?)
フェローネ 「…?」
「僕は…僕は…」
フェローネ 「…お前は、誰だ?」
「僕…僕は…」
ネリネ 「…ネリネ、ハウレス、好きなように呼べばいい」
ネリネ 「今の僕は機嫌が悪い…」
ネリネ 「僕の目の前から…消えてしまえ!」
フェローネ (こいつ…只者ではない…油断はできないな)
フェローネ 「…行くぞ」
ファネス 「ふーん、マイムってバトルロンドで勝てるときあるんだー」
このは 「意外ですぅ」
マイム 「マイムだって勝てるときくらいあるんだもん!」
≪シュンッ≫
マイム 「!!??」
このは 「…この人はっ!」
≪キィンッ≫
フェローネ 「…!」
ネリネ 「消えろぉ!」
≪ガキィンッ≫
マイム 「に、逃げるもん!」
≪スタタタタ…≫
≪ギギギギギ…≫
ネリネ 「く…!」
フェローネ (…本人だけじゃない、両手の剣から大きな力を感じる…)
ファネス 「…マイム、一瞬で逃げたね」
このは 「そうですねぇ、さすがですぅ」
ファネス 「…で、この状況をどうしようか?」
このは 「フェリアさんに連絡しましょう、私たちだけじゃ対処できないかもしれないですぅ」
つづく
コメント
ネリネさんの大きな瞳がカワイイです、強気なところもいいですね~。
あと3名の魔王の行方も気になるところです。ビフロンさんはあの方とのコラボレーションですね。
ベルーラさんの角は事故でなくなったのですが、意外とやってよかったかもしれません(^^;;;
ネリネさんのアイペは…いずれご紹介しますね(>_<)
トキノさん>
たしかに段々と凶悪になってきました(^^;;;
本人にはかりはないのでしょうが…