「ねぇねぇママ、サンタさんにお手紙出したいんだけど、どうしたらいいのかな…?」
「サンタさんに…お手紙?」
ママは上を向いてうーんと悩んだ後、ピカッてなにか閃いたかのようにこちらを向き直した。
「サンタさんには大人しか会えないから、ママが渡しておいてあげるよ」
「ありがとう、ママ!」
えっと…お手紙は机の上だったよね?
あ、あった。ママにお願いしなくっちゃ。
「じゃあママ、お願いします!」
「任せてね。…でも、お手紙にはなんて書いてあるの?」
うんとね、それは…
「来年のクリスマスは、心春とママとパパで一緒にパーティできますようにって」
「・・・!」
ママは目を丸くしている。
…そんなにびっくりだったかな?
「ママは、パパと一緒じゃ嫌なの?」
「ううん、そんなことない、そんなことないよ」
ママは少し目の上辺りをしわくちゃにしてる。
これはなにか困ってる時だ。
こはる、イケナイこと言っちゃった…?
「ごめんなさい、ママ…」
「ご、ごめんね、大丈夫だから!」
ママはいつもの笑顔に戻っていた。
「…いつか会わせてあげるね、すごく素敵で、すごくカッコイイ人だから、心春も好きになると思うよ」
「ホント?」
「ホントホント! …ちょっと変な人だけどね」
今度はいつも以上の笑顔になっていた。
パパの事を話すママはいつもそうだ。
困ったような顔と、すごく嬉しそうな顔を順番にしてる。
「そろそろ寝ようか? あんまり夜更かししてるとサンタさんいつ来たらいいか分からなくなっちゃうよ?」
「うん、こはるもそろそろ眠い…」
こはるがベッドで横になると、ママが布団をかけてくれる。
「心春はいい子にしてたから、サンタさん必ず素敵なプレゼントをくれるよ」
「ホント?」
「うん、だから楽しみにしておやすみ」
たしかにすごくねむい…
「…おやすみ、ママ」
「うん、おやすみ、心春」
おやすみ…ママ。
サンタさん、こはる、パパに…
・
・
・
・
・
心春 「…Zzz…」
≪ガタガタ≫
「Um...It is narrow」
≪ガチャッ≫
mechapen 「Hello, This is mecha penpen!!」
mechapen 「...」
mechapen 「I am very KY」
mechapen 「Oh, This is Christmas letter」
mechapen 「Humhum...」
mechapen 「OK!」
コメント
話に出てくるお父さんに合いたいという
純粋な願いが感じられていいですね。
『どうりょう』さんが誰なのか気になります。
サンタはメカペンペンさんだったのですね。
サンタの衣装を着ているのが芸が細かいですね。
はたして、メカペンペンさんは心春さんの
お願いを叶えることができるのでしょうか。
後編で奇跡が起こることに期待です。
奇跡は起こりました。
…が、なんだか荒っぽい叶え方に…(^^;;;