なすへちま農園ブログ

ーーーティフォンとナズナの結婚式から数日後。




ナズナ　「ティフォン…一体どこで道草食ってるんだろう…もう帰ってくるはずなのに」

ナズナ　「また浮気とかしてたら、承知しないんだから…！」




ナズナ　（あれ…ティフォンと…マスター？）
 

ティフォン　「やぁナズナ、どうしたんだい？」

ナズナ　「どうしたもなにも、ティフォンが帰ってこないから探しに来たんだからね！！」

ティフォン　「それはすまないね…帰ろうか、ナズナ」




ナズナ　「…というか、マスターと何話してたの…？」

ティフォン　「なに、それは明日のお楽しみさ」

ナズナ　「…？」


・
・
翌日
・
・




ティフォン　「さぁナズナ、こっちだよ」

ナズナ　「ど、どこ行くの！？」

ティフォン　「いいから、ほら」

ナズナ　「ちょ、ちょっと待って欲しいんだから…！」




モナルダ　「…やはりこちらに来ましたか」

ナズナ　「…！」




ティフォン　「お前は…！」

モナルダ　「…ここでお待ちしていれば、貴方たちが来ると聞いたので…」




ティフォン　「なんのようだ…理由によっては容赦はしないよ？」

モナルダ　「…物騒ですね。まぁ、嫌いではありませんが…」

ティフォン　「…話すだけ無駄なようだね…下がっているんだ、ナズナ！」

ナズナ　「う、うん！」







？？？　「・・・」

？？？　「・・・！」







モナルダ　「…では、お言葉に甘えて」

《ダッ》




《シュンッ》

ティフォン　「…！？」

ティフォン　（これが噂の高速移動か…！）


モナルダ　「…こちらですよ？」



《ズガァッ》

ティフォン　「ぐがぁ…ッ！？」




ティフォン　「く…不意打ちとは卑怯だね…」

モナルダ　「…誘ったのは貴方ではないですか」

ティフォン　（く…私一人では…！）




？？？　「…」

モナルダ　「…？」




《ビシュゥンッ》

モナルダ　「！？」

モナルダ　（なんとか避けましたが…今のはレーザー？）




？？？　「…」

モナルダ　「…あの杖が発射装置ですか…」




ティフォン　「キミは…？」

？？？　「…」

ティフォン　（私の心に直接話しかけてくる…だが、しかし…）

ティフォン　「ルティナ…それがキミの名前…？」

ルティナ　（コクコク）




モナルダ　「…なんだか知りませんが、相手になりますよ？」

ティフォン　「ル、ルティナ、キミは退くんだ…！」

ルティナ　「…」




モナルダ　「では…！」

《ザッ》




《ヴゥンッ》

モナルダ　「ッ！？」

ルティナ　「…！」




ルティナ　「…」

モナルダ　「…ただの杖ではなかったということですか…」




ティフォン　「…さて、私も混ぜてもらおうかな」

ナズナ　「あんただって、三体一で勝てるわけないんだからね！」

モナルダ　「・・・」

ティフォン　「しかし、キミは一体何のつもりで…」




モナルダ　「…私ですか？　一つお伝えしたいことがありまして…」

ナズナ　「私たちに一体なんなの！？」




モナルダ　「結婚おめでとうございます。せいぜい幸せに暮らしてください」

ティフォン　「…は？」

ナズナ　「…それだけ！？」

モナルダ　「はい、これだけです」

ルティナ　「…」




モナルダ　「では、さようなら」


ルティナ　「・・・」

ナズナ　「・・・」

ティフォン　「・・・」




ナズナ　「あ、頭が痛くなってきたんだからね…」

ティフォン　「彼女も同じオーナーの神姫であるキミのために来てくれたと言うわけか…まったく物騒なものだ」

ルティナ　「…」

ナズナ　「…で、この子は一体…」




《ギュッ》

ナズナ　「な、なんで抱きついてくるの！？」

ティフォン　「…彼女の声が心の中に聞こえてくるだろう？　どうやらちっぽはうまいことやってくれたみたいだよ」

ナズナ　「え…？」




ナズナ　「じゃあ、この子の言ってるとおり…？」


ティフォン　「あぁ、そうさこの子は…」


ナズナ　「私たちの…娘…？」


ルティナ　「…」



おわり