なすへちま農園ブログ

リアトリス　「ハァァァァアッ！！」

《ダッッ》

ハティ　「…っとぉ！」




《バッ》

ハティ　「遅い遅ーいー♪」

リアトリス　「くっ…！」

ハティ　「せいっ！！」

《ガッ》

リアトリス　「…ッ！」


《バタッ》




ハティ　「のーのー、リアちゃん。訓練だからまぁいいとは思うが、やっぱりその武器はちぃーっと重すぎると思うぞー？」

リアトリス　「…大きさの割には軽いほうですし、まだ私が使いこなせないだけ…」

ハティ　「思い入れがあるのはわかるがのー。お主は身のこなしはかなり軽いのだから、そんな大振りな武器はあんまり向いてるようには見えないがなー」

リアトリス　「…」




リアトリス　（…このブレイジングスターは、非力な私の力をフォローするためにオーナーが作ったもの…）

リアトリス　（魔王型としての力をうまく発揮できない私を想ってのことなのはわかるのですが…しかし私の力だけではこれを使うには足りない…）

リアトリス　（くっ…どうしたら…）




ちっぽ　「・・・」


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リアトリス　（…緋桐さんやシュクレさんにも相手をしてもらってますが…勝率は3分の１以下といったところでしょうか…）

リアトリス　「…オーナー、私なんかがベルゼビュート系完成機なんて、嘘なんじゃないですか…？」




「・・・你好（ニーハオ）」

リアトリス　「・・・！」




リアトリス　「…って、茉莉花さんでしたか」

茉莉花　「はい、びっくりしましたか？」

リアトリス　「あ…はい、少し」

茉莉花　「考え事をしていたようでしたので…それで、一つお渡ししたいものがあるのですが」

リアトリス　「渡したい物…？」




茉莉花　「こちらです」

リアトリス　「…ハンドガン…？」

茉莉花　「現在試作途中の武器で、私もオーナーと一緒に作っているのですが…」




リアトリス　「…ずいぶん珍しい構造ですね」

茉莉花　「えぇ、それはいろいろありまして…」

リアトリス　「しかし、なぜこれを私に…？」

茉莉花　「それは…」




《ダッ》

「…フフッ」

リアトリス　「…！？」


《ドガァァァァアッ\》




《シュゥゥゥゥウ》

「・・・外しましたか」

リアトリス　「なんなんですか、いきなり飛び蹴りなんて…って、お前は…！」




「フフ…私も有名になったものですね」

「その通り、私は正義の使者…オーベルブルー！」

リアトリス　「いや、どう考えてもモｎ」

モナルダ　「…何か？」

リアトリス　「・・・」




リアトリス　「…仕方がない…私が相手をします。茉莉花さんは下がっていてください」

茉莉花　「は、はい！」




リアトリス　（よくわかりませんが、今使える武器はこれだけ…）

リアトリス　「…ろくでもないものだったら許しませんよ、オーナー！」


《ビシュンッ》




《バッ》

モナルダ　「クク…その程度の射撃、当たるとでも？」

リアトリス　（…至って普通のハンドビームガン…威力も口径どおり…か！）




モナルダ　「なら私から行きますよ…！」

《ダッ》




リアトリス　「くっ…こんなものだけじゃあの人には牽制にもならない…！」

リアトリス　（取り回しは良さそうですから近距離戦でも撃てなくはないでしょうが、相手はあのモナルダ…）

リアトリス　（なにか手は…ん…？　ソードモード…？）




《ヴンッ》

リアトリス　「…ビームソードの発生装置も兼ねてましたか…でも、これならなんとか…！」




モナルダ　「少しは楽しませて…くださいよ！」

リアトリス　「…お断りです！」




《ヴンッ》

モナルダ　「…剣の一本程度」




《ザッ》

モナルダ　「凌げない私と思いますか？」

リアトリス　「…クッ！」




リアトリス　（これが普通の神姫相手ならビームソードとハンドビームガンでもなんとかなりますが、相手はとびっきりの『イリーガル』…）

リアトリス　（相手は完全に遊んでいる…本気の半分も出していないだろう）

リアトリス　「このままじゃ…！」


リアトリス　（また私は、何も出来ずに…）

リアトリス　（負ける…の…？）




つづく