バイトに行く前の移動中、思いついて一気に書いてしまったので出してみる。
ついにただの小説である。
…本当はネリネくんやビフロンさん周りの話はそれだけで小説にしたいくらいなんだけど、どうやって整合性とったらいいかさっぱりです…
本当は本編の撮影もしてあるので、もう少し元気が戻ったら続きも書きますよ!
…僕は何をしていたのだろうか。
完成形のルシファーの前にいたところまでは記憶にある。
だが、その先がまるで記憶にない。
それ以外の記憶は…ルシファー系試作機、コードネーム『ハウレス』、神姫としての名前は『ネリネ』…うん、問題ない。
目覚めたとき、僕はAG社のメインコンピュータの前にいた。
目の前には「プログラムをダウンロードしました」の文字。
しかし、僕自身がここで何をしていたのかの記憶はなかった。
…ただ一つ、近くに同じ『ルシファー』の気配を感じる以外は。
僕以外のルシファーの気配を感じるのは久しぶりだ…あのコードネーム『アスタロト』が来たとき以来か。
懐かしい…昔はこの気配をいつでも感じていた。
魔王型CSCの開発もかなり進んだ頃、僕は生まれた。
僕が起動したとき、既にべレスやブーネ、ボーティスやビフロンが目の前にいた。
皆ベースとなる神姫が違ったため姿形は違ったが、姉妹のように仲が良かった。
僕はルシファーとしての力をうまく発揮することができずにいたが、皆それを気にすることすらなかった。
ある時、本格的にルシファー系の完成機の開発が始まった。
ルシファーのCSCにはベルフェゴール、ベルゼビュート、マモン、アスモデウス、レヴィアタンの全ての能力が備わっていたため、試作機には能力の偏りがみられることが多かった。
だから、全ての機能を発揮する完成形を目指していたのだ。
…それを聞いて、試作機の中では一番に優秀だったべレスが少し複雑な顔をしたのが印象的だった。
ある日、べレスはボーティス、ブーネ、ビフロン、そして僕を集めた。
その横には…僕も初めて会ったが…アガレスというマモン系試作機もいた。
アガレスが言うには、ルシファーが完成したら僕たちルシファー系試作機は機能停止の処置をとられるという。
僕たちに、大きな動揺が走った。
そこでべレスは、我々の手で他の魔王系試作機に勝ち、力を示し、我々が完成形なのだという事を認めさせようと言った。
…社内には皆仲のよい神姫もいる、だがこちらは力を示したいだけだから、命を奪う必要もない…と。
僕たちは動揺しつつも、その考えに従った。
僕たちは武器をかき集め、社内の他の神姫たちに戦いを挑んだ。
魔王型の中でも優秀なルシファー系CSCを持つ僕らは、最初の襲撃の時点でかなりの相手を戦闘不能に追い込むことができた。
しかし途中から雲行きは怪しくなる。
ボーティスはベルフェゴールに、ブーネはクラウディに敗れた。
最後まで僕と一緒にいたビフロンも、僕を守りローラルの前に倒れた。
…僕はべレスのところに向かった。
べレスは白魔型の二人と戦っていたはずだ。
そして僕が着いたときには、べレスは既に敗れていた。
僕が最後に見たのは、飛び去っていく左右に青と赤が輝く白い翼だった。
べレスは…もちろん致命傷はなかったが…激しい戦闘によってバッテリーが切れる寸前だった。
僕を見つけたべレスは話しだした。
「ネリネ…今私は気がついた」
「ルシファーの完成機に嫉妬を覚えたのはたしかだが、そこから先の意思は私だけのものではなかった」
「奴が…奴は既に生まれ…て…」
ルシファーはそれを最後にバッテリーが切れた。
そこでこの場に飛んでくる複数の気配を感じ、僕はその場を逃げ出した。
オーベルジーヌ社には幸い隠れられるところはいくらでもあり、電源にも苦労はしなかった。
そしてある時、べレス、ボーティス、ブーネ、ビフロンが処分されたという情報を聞いた。
今回の反逆で、安全性を危険視されたというのだ。
僕は処分された皆のところに忍びこみ、ボーティスとブーネのCSCを回収した。
べレスのCSCはその優秀な能力から試験に回されたことが文章からわかった。
ビフロンのCSCは何故か発見できなかった。
僕は一人で考えた。
…たしかに悪いのは僕らかもしれないが、仲間たちのことを考えるとあちら側に戻ることは考えられなかった。
そして…僕は一人でも仲間たちの意思を継ぐことに決めた。
…他の魔王たちが僕を仲間に受け入れてくれたことは少し嬉しかった。
あのとき敵対したベルフェゴールとは少し気まずかったが…ベルフェゴールも宿主を守るためにやったことだと考えれば、その場で文句を言うつもりにはならなかった。
最初に誘ってくれたモナルダやレアルタには悪かったが…あちらは元々が各々の目的のため動いているだけなのだから、まぁ大丈夫だろう。
だがしかし…これはどういうことだ…?
…こうなったらルシファーのところに行こう。
それ以外にヒントはない。
べレスの最期の言葉の意味も、そこにあるかもしれない。
僕はルシファーの下へと駆け出した。
コメント
その叛乱でもアガレスさんが暗躍していたとは。
最初は順調だったものの次第に劣勢に追い込まれていく過程から
アガレスさんは決起を促した後は叛乱に協力はしていないようですね。
もしかするとアガレスさんの本当の目的は…。
私の考えすぎでしたらよいのですが…。
ご不快に思われたら申し訳ありません。
べレスさんの言葉から戦いの最中にルシファーに
身体を乗っ取られていたことが伺えますね。
仲間の残した言葉を確かめるため、行動を起こすネリネさんの活躍に期待です。
…ミケネコさん自分より詳しいんじゃないだろうか…(^^;;;
というのは冗談として、書いてる側としては裏まで汲み取っていただきありがとうございます!
矛盾ありまくりでなんですが、なんとかゴールにたどり着きたいです(・・;)
これまで断片的な情報のみでしたし
かの『ベレスの反乱』に関してこれ程具体的な事が示されたのは初めてなんじゃないかと・・・!
一応うちは話には聞いておりましたから
何故反乱を起こしたのかも存じてはりましたので
もっと傲慢なヤツなのかと思ってましたが『自らの有用性を示す為』
というのは裏を返せば『仲間を救うため』でもあったのですな・・・
今回で頼りになるリーダ的存在とでも言うか・・・ぐっとイメージが変わりましたわ
そしてまた裏で暗躍している『それ以外』の何者かも存在している様なニュアンスはありましたが
それがアガレスさんだったのですか・・・!
ふむ、今回に限らずアガレスさん自身も重要なファクターなのかもしれませんな
い、いやしかし・・・ビフロンとか殆ど設定のみ存在してるようなのかとばかり思っていたので
arahabakiの方がこの辺の相関図に関して引っ掻き回しちゃってるんじゃないかと今更ながらチョット心配ですわ;´Д`)
大丈夫です。実はこの辺もともとはほとんど考えてませんでした(ぇ
ただ単に試作機の数とバリエーション稼ぎに近いものがあったので…
それがここまで深められたのはひとえにarahabakiさんのおかげですよ(*´∇`*)