第一話 第二話
ルピナス 「どういうことだ、ティフォン!?」
ティフォン 「あのドラゴンこそがアスモデウスということさ、魔王型が神姫じゃなきゃいけない理由なんてあったかい?」
鈴葉さん (アスモデウス…カズサおねえちゃんに入っているCSCのこと…?)
??? 「…詳しいのね、ティフォン。いつもの馬鹿馬鹿しい言動は演技…なのかしら?」
ティフォン 「おや、珍しいお客さんじゃないか…今もガレットと呼んでいいのかい?」
ガレット 「あなたたちの前ではそう名乗ることにしているの。私のこと忘れないで欲しいもの」
ティフォン 「今やAG社と敵対しているキミが言うと、嫌味にしか聞こえないよ?」
ルピナス 「何の話だ…ティフォン…誰なんだ、こいつは?」
ティフォン 「彼女は以前AG社にいた、黒竜型アスモデウス試作機、そして魔王アスモデウス系の試作機として…しかし、ある時AG社より強奪された…」
ガレット 「ええ、あの時はとっても悲しかったのよ?」
ティフォン 「…今のキミはあの時とはあまりに気配が違う…何があったんだい?」
ガレット 「聞きたい?
私はその後魔王型としての力はそのままに更なる改造を受け、さらに力を高めた…
その時元々の記憶も無くしたのだけどね、まぁ清々したわ。
あの自分が魔王だということすら知らなかった自分を忘れられたのですもの」
ティフォン 「…隣のアスモデウス本人は正気をなくしているようだね、何かやったのかい?」
ガレット 「あら、ちょっとお願いしてみたら私の下僕になってくれたのよ」
ティフォン 「…キミは嘘をつくの上手いのか苦手なのかよくわからないね…目的はなんだい?」
ガレット 「そこまでおしゃべりする気にはなれないわ、本題に入らせてもらうわね」
ティフォン 「…キミはワガママだね」
ガレット 「私の隣には既に本当のアスモデウスもいて、私の新しい娘たちもいる…だからあなたたちが目障りなのよ。
さぁアスモデウス、こいつらを消してしまってくれない?」
「ガギュアァルゥ!!」
ガレット 「あなたたちの相手なんてこの子だけで十分…さようなら」
《シュンッ》
ティフォン 「すまないね、ガレットは相手をしてくれないようだよ」
ルピナス 「敵が減ることはいいこと…でも、あいつらカズサの行方と関係があるのか?」
ティフォン 「普通に話してはいるが、彼女は自分と同じ欠片を持った私が嫌いなのさ、それはカズサちゃんも同じはずだよ」
鈴葉さん 「…おねえちゃん…!?」
ティフォン 「大丈夫、まだカズサさんの気配はある…ただこいつらは早く片付けたほうがよさそうだね」
鈴葉さん 「なら私も戦います、カズサおねえちゃんを助けないと…!」
ティフォン 「いいのかい? 正直私もアスモデウス相手ではフォローはしてあげれないよ?」
鈴葉さん 「いいんです、待ってることなんてできないから…」
ルピナス 「それはそうだ…よし、行くよ!!」
ティフォン 「力は間違いなく相手が上だよ、後は分かるよね?」
ルピナス 「分かってる! 夢子はもう少し逃げてくれると助かるんだけど?」
夢子 「し、仕方ないじゃない、腰が抜けてるのよ!」
ルピナス 「わかった、せいぜい頑張って生き残れ」
夢子 「こら、助けなさいよ!」
ルピナス (…めんどくさ…)
《ダッ》
ルピナス (こいつは神姫じゃない…遥かに高いパワーと火力を持ってる…なら)
ルピナス (こっちが使うのは、手数とスピードと…頭っ!!)
《ダンダンッダンッ》
「グギュウゥル!!」
ルピナス 「ちっ…こんなハンドガンくらいじゃ…!!」
《キュイィィィィンッ》
ルピナス 「…まずい…!?」
《ズガガガァガァッ》
ルピナス 「…!?」
鈴葉さん 「…ルピナスさん、一人で無理はしないで…」
ルピナス 「あ、あぁ、ごめん…!」
ルピナス 「この銃じゃあいつの装甲にダメージはない…でも鈴葉ちゃんの銃は明らかに効いてた…」
鈴葉さん 「でも私だけじゃチャンスを作れない…」 (カズサおねえちゃんと一緒ならよかったのに…)
ルピナス 「分かった、チャンスは私が作る…行くよ!!」
鈴葉さん 「は、はい!」
ルピナス 「さぁ、反撃開始…ッ」
つづく
コメント
飄々としているようで思わぬ食わせモノかもしれませんなぁ
そしてまた今回本編に本格的に登場となるのは初めてですが
ガレットさんもまた悪役然とした魅力がありますのぅ
鈴葉さん&ルピナスさん、そして夢子さんもw
シリアスながら展開がテンポがよくて小気味いいですねぇw
普段変態に見えるほうがかっこいいはずとオニーソンも申しております。
まぁティフォンさんが一番オリジナルのアスモデウスに近いのもあるはずです。そのせいで女の子っぽさはないですが(^^;;;
ガレットさんも予定より早く活躍させられそうでよかったです。
夢子さんはなんでいるのか自分にもわかりません(笑)
アスモデウスを操るなど悪役らしいですね。
ティフォンさんがとても頼もしいですね。
普段は演技で本当は切れ者と言うことでしょうか。
カズサを助ける為、鈴葉が決意をするシーンがとても印象的です。
ルピナスさんのスピードで敵を翻弄し、
それに合わせた鈴葉の攻撃でダメージを与える。
実はいいコンビなのかもしれませんね。
二人の連携による反撃によるアスモデウスとの対決の行方に期待です。
考えているようで考えてない→モナルダ
考えてないようで考えてる→ティフォン
こんな感じです(^^;;;
続きはもう画像の編集までは出来ているので、記事も近日中には…!