なすへちま農園ブログ

神に仕えぬ聖職者

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ハイデ　「…独り言の時間は終わりましたか？」

『独り言じゃねーってのになぁ？』

リアトリス　「…うるさい…ですよ…」




リアトリス　「ハァッ！」

≪キィン≫

ハイデ　「…また同じ手を…」

リアトリス　「…まだまだ」




≪キィンッ！≫

ハイデ　「…っ！」　（なんですか…この速さは…！）

リアトリス　「こんなものでは…」

≪キキキキィンッ≫

リアトリス　「ありません！」




リアトリス　「はぁ…ハァ…！」

リアトリス　（体の調子がおかしい…体中がむず痒いような…気持ちが悪い…）

『俺様の力だからなぁ、早速ちょっとばかしお礼は頂いてるぜ？』

リアトリス　「お礼…？」

『あぁ、お前の身体をちょーっとばかし味あわせて頂いてるのさ』

リアトリス　（このままでは自滅してしまう…早く終わらせないと…！）




ハイデ　（先ほどまでと動きがまるで違う…）

ハイデ　「…その力、あなたのものではない…あなたは悪魔に魂でも売ったのですか？」




≪ブンッ≫

リアトリス　「…っ！？」




≪ブンッ≫

ハイデ　「なに…！？」




フルム　「…こんなところで喧嘩はダメだよ？」

リアトリス　「フルム…さん？」




リアトリス　「くっ…」

フルム　「…リアトリスさん？」

『…ちぇっ、なんだよ、意外に我慢弱いのな』

リアトリス　（きもち…ワルイ…）




≪バタッ≫

ハイデ　「…え…？」

フルム　「リアトリスさん！」

・
・
・
・
・




リアトリス　「く…ハァ…」

フルム　「…リアトリスさん…」




ムーレアナ　「…ずっと見ているが、お主こそ大丈夫か？」

フルム　「うん…」

ムーレアナ　「彼女だって魔王の一人…これくらいでへこたれはせんよ」

フルム　「この人の強さは知ってる…けど…」




雪卯　「…なるほど、そんな事情でしたか…」

ハイデ　「ええ…ですがリアトリスさんに悪いことを…」

雪卯　「大丈夫ですよ、リアトリスさんなら話せばわかってくれますよ」




ハイデ　「…それで、堂元捲という方は…」

雪卯　「あの人はたしかに変ｔ…天才ですが、医学までは…」

ハイデ　「…そうですか…」




ローラル　「…あの変ｔ、社長に話は付けてきた。一応知り合いは探してみるが、当てにはしないでくれとのことだ」

ハイデ　「そうですか…」

ローラル　「だが遊びに来てくれるのは大歓迎だ、連絡もいらんぞ」

ハイデ　「…ありがとうございます」




雪卯　「あらローラルさん、ちょっと見ないうちに可愛いお洋服になりましたね」

ローラル　「これはオーナーがな…」

ハイデ　「お似合いですよ？」

ローラル　「…そう言われると、照れるな」




レアルタ　（なんだここは…騒がしいな）




ハイデ　「…私のマスターも可愛いお洋服が好きでした…人前では絶対に見せませんでしたが…」

雪卯　「そうなんですか…神姫のマスターには多いですよね」

レアルタ　（あれは…ハイデか？　なんでこんなところに…）




ハイデ　「ある時なんて、私にウェディングドレスを着せたりして…」

ローラル　「神姫にそんな服を着せる人間がいるのだな…驚きだ」




レアルタ　「その話をやめろぉぉぉぉお！！」


雪卯　「あなたは…」

ローラル　「レアルタ！　ついに見つけたぞ！」




レアルタ　「やべ…あばよ！」

≪たったったっ…≫


ムーレアナ　「…なにをしにきたんだ、あいつは…？」

雪卯　「…なにか話されたくないことでもあったんでしょうか」


ハイデ　（今の方の口調…マスターに…）

ハイデ　（…気のせいですね、あの人が神姫なわけが…）

ハイデ　（…美月…早くあなたとまた…話がしたい…）