なすへちま農園ブログ

卯年終わりまして　前編



雪芽　「はぁ…はぁ…」

雪芽　「な…なんなの…！？」




レビア　「ふふふ…逃がさんぞ」

雪芽　「…どうして僕たちを？」

レビア　「今年は辰年、卯はもう出番はないぞ？」

雪芽　「…なんだか知らないけど…」

雪芽　「僕だってただ負けるつもりは…」




雪芽　「ないよッ！！」

≪ダッ≫

レビア　「…そうか、それは」




レビア　「残念だな」

≪スゥッ≫

雪芽　「なに…！？」　（…避けた！？）




≪ガッ≫

レビア　「少し黙っていて」




レビア　「もらおうかッ！」

≪ドゴォッ≫

雪芽　「あぅ…ッ！？」




レビア　「…まだくるか、若いの？」

雪芽　「くっ…！」







時兎　「ハァッ！」

≪ヴンッ≫

リプカ　「…！」




リプカ　「この…」

時兎　「甘いですよ！」

≪ガッ≫




≪バァンッ≫

リプカ　「むぅっ！？」




≪スッ≫

時兎　「…これ以上やりますか？」

リプカ　「くぅ…！」

時兎　「降参するなら今のうちですよ。しないのなら…」

リプカ　「…わかった、降参する」




時兎　「それなら止めておきましょう。これ以上はお互い利益がありません」

リプカ　「・・・」




時兎　「…さて、雪芽さん達はどうしたでしょうか…？」

リプカ　（…なんだ、今のスピードと正確性は…）

リプカ　（彼女は何者なんだ…？）







レビア　「さぁ、なすへちま農園の主役の座を渡してもらうぞ？」

雪芽　「…なに？」

レビア　「今年こそが我こそが主やｋ」




≪ズダァンッ≫

レビア　「！！？？」




≪バタッ≫

雪芽　「…七雪っ！？」




七雪　「…またつまらぬものをうってしまったかも」

雪芽　「…一体いつから？」

七雪　「”ふふふ…逃がさんぞ”あたりから」

雪芽　「もっと早く助けてよ…」




ちっぽ　「わんわわわん！？」

七雪　「え？あたりどころがまずい？」

ちっぽ　「わんわん！」




ちっぽ　「わぅん…」

七雪　「…”当たり所が悪いからレビアのボディは研究所に持って帰る”って」

雪芽　「どうして七雪は声が聞こえるの？」

七雪　「かん？」

雪芽　「・・・」




七雪　「あれなんだったんだろうね？」

雪芽　「うん…すごく強かった…」




ムーレアナ　「おい、おぬし達」

雪芽　「ムーレアナさん…？」




ムーレアナ　「今年中には必ずその立場を頂くからな、覚えていろ！」

雪芽　「…どうしてムーレアナさんが言うの？」

ムーレアナ　「そ、それは…ち、違うからな、我はレビアではないのだからな！？」

七雪　「いみふめいかも…」


おわり