なすへちま農園ブログ

クリスマスの夜の奇跡…？　前編

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―――2008年



アニーソン　「なんだよ、オニーソンの奴おせーな」

影流　「まったく…あいつが呼び出したくせに…」

詩音　「だよねー、そもそもバレンタイン対策なんてオニーソンには必要ないのに」

アニーソン　（…お前は聞きつけて勝手に来たんだろうが…）




詩音　「バレンタインはオニーソンにすごいサービスしちゃおうっと」

アニーソン　「そうか…それは羨ましいな」

詩音　「でしょでしょ？」

アニーソン　「・・・」

詩音　「僕待ちきれないから迎えに行っちゃおうっと」

影流　「…まだ準備が出来てないぞ…？」

アニーソン　「…諦めろ、あいつは聞いてない」

影流　「…それはそうか…」




オニーソン　「ハァ…ハァ…」

オニーソン　「怒ったレイニーさんに許してもらうのに時間がかかってしまった…」




オニーソン　「でも、これでもっと研究に没頭できる…」

オニーソン　「そして僕は変態界の神になる…！！」




「きゃぁぁぁぁぁあ！？」

オニーソン　「ってどわぁぁぁぁぁぁあ！？」




≪ドッシィィィン≫

オニーソン　「うわぁぁぁぁぁあ！？」

「きゃぁぁぁあ！？」




「え、えと、その…ご、ごめんなさい！！」

オニーソン　「い、いえ、ある意味ご褒美だからそれはいいんですが…」

「え…？」

オニーソン　「いや、なんでもないです…」




詩音　「お、オニーソン…！？」

オニーソン　「し、しーちゃん…！？」

「え？　え？」




詩音　「ちょっとこの雌猫！　僕のオニーソンにみだらな行為をするんじゃないわよ！」

「え、こ、こはる何もしてません！」

オニーソン　「つ、つぶれる…」




アニーソン　「…お前ら、なにやってるんだ？」

影流　「また女の子を…オニーソン、失望したぞ…」

詩音　「ホントさいてー！！！」

オニーソン　「…とりあえず、上どいて…」







詩音　「オニーソン、そんな雌猫に騙されちゃダメ！　しかもその雌猫オニーソンと似た匂いが…」

オニーソン　「落ち着いてしーちゃん…」

（おかしいな、こはるただ寝てただけのはずなのに…）




詩音　「どうしてその女からオニーソンと同じ匂いがするの！　さては隠し子ね！？」

オニーソン　「ど、どどど、どうやったら同じくらいの年の隠し子が！？」

アニーソン　「…お前ならできるかと一瞬思ったぜ」

オニーソン　「僕の扱いといったら…」




「あの…いきなりぶつかっちゃってごめんなさい」

オニーソン　「いやいや、それは大丈夫…」

詩音　「なによオニーソン、女の子にばかり優しいのね、浮気者！」




アニーソン　「まぁ、とりあえず落ち着けよ、話が進まないしな」

詩音　「キィィィィィイ！？」

影流　「…そこまでいくと怖いぞ…？」




「あの…いきなりごめんなさい、オニーソン…さん？」

オニーソン　「いえいえ、僕こそいきなりすみませんでした。　…というか、キミこそ名前は…？」

心春　「えっと…『剛田心春』です」

オニーソン　「剛田…あいりちゃんと一緒…？」

心春　「え…あいり…！？」




心春　「剛田愛梨は私の…って、もしかして…」

オニーソン　「え…？」

心春　「今って、西暦何年ですか？」

オニーソン　「2008年ですよ？」

心春　（17年前…じゃあ、今はお母さんが小学生の時代…？）




オニーソン　「なんだかよくわかりませんが、女の子が困ってるならほってはおけません！」

心春　「え…？」

オニーソン　「なにはともあれ、僕の部屋に行きましょう！」

心春　「あ、ありがとうございます！」


影流　「…お前が言うと犯罪っぽいな」

オニーソン　「…何故だ…！」


つづく