なすへちま農園ブログ

※今回の神姫劇は現在進行中の他の神姫劇の後、ある程度平和になってからということでご覧ください
今回で終わりです。前編はこちら。
結果的には姫子さんたちの結婚式と同じ長さ（前・後編）で収まりました。
…１話はだいぶ長いですが(^^;;;

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ナズナ　「・・・」

茉莉花　「ナズナさん…今日はあきらめましょう。また機会はありますよ」




茉莉花　「ブーケもまた用意しなおさないといけませんね…一先ず置いていきますね」

ナズナ　「・・・」

茉莉花　「…では、私も帰りますので…」
 

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ティフォン　「くっ…！」

ガレット　「ようやく捕まえましたよ…ティフォン」




ガレット　「私と一緒にきませんか？　あんな女など置いて…」

ティフォン　「…死んでも嫌だね」




ガレット　「そうですか…では」

《カタンッ》

ガレット　「…私のものにならないのなら、消えてください」




「チャァァァァァァアッ！！！」

ガレット　「…！」




《サッ》

レアルタ　「チィッ！」

モルペウス　「な、なんなのさっ！？」

イケロス　「…待って、こいつだけじゃない」




「…よくも人の大事な時を汚してくれたな」

モルペウス　「…！？」




緋桐　「お前たちのやった事は許されることではない…」

緋桐　「…散れッ！！」




《ガキィンッ》

モルペウス　「う…ちゃ…！？」

イケロス　「…モル、下がりなさい」




《キィンッ》

緋桐　「…来るか！！」

イケロス　「貴方たちの事情は知らないけれど、こちらにはこちらの事情があるの」




パンタソス　「…大丈夫？」

モルペウス　「う、うん…ごめんね、こんなところで」

パンタソス　「…仕方ない、下がってて」




ティフォン　「お前たち、なんでこんなところに…！？」

レアルタ　「…お前とは喧嘩の決着がついてなかったからな」

緋桐　「…全く、レアルタが珍しく表に出ていると思って追っていたら、こんな理由だったとはな」

レアルタ　「ち、ちげーし！　俺はただこいつとの決着をつけたくてだな…！」




ガレット　「…仕方ないわね、みんな、退くわよ」

イケロス　「…勝てない相手ではありませんよ、お母様」

ガレット　「貴女たちを一人だって失いたくないのよ、それに…ね？」

モルペウス　「・・・」




緋桐　「敵は退いたな…ティフォン、お前は今日ナズナとの結婚式のはずだな。早く迎え！」

ティフォン　「…キミが知っていたとはね」

緋桐　「…ナズナとはオーナーが同じ家族のようなものだからな、お前のような奴とも家族になるのは嫌だが…それがナズナの意思なら」

レアルタ　「あーもう、めんどくせー事言ってねーで行けよ！　お前は男の心を持ってるんだろ？　女を待たせるなよ！」

ティフォン　「…すまない！」


《タッタッタッ・・・》




《ガクッ》

緋桐　「く…っ！」

レアルタ　「また頑張りすぎか？　まったくめんどくさい女だな」

緋桐　「…妙な事を言ってると…ただでは…おかないぞ…？」

レアルタ　「…わーってるよ、だけど今日はやめとこーぜ？」

緋桐　「…そう…だな」




ティフォン　「パストリス！！　…いない…？」

ティフォン　「控え室にいないとすると…式場か…？」




ティフォン　「パストリス…！！」




ティフォン　「パス…トリス…？」

ナズナ　「・・・」




ナズナ　「…遅い」

ティフォン　「…すまない、パストリス」

ナズナ　「嫌だ、だいっきらい」




ティフォン　「パストリス…」

ナズナ　「…それ、やめて？」

ティフォン　「え…？」

ナズナ　「私はナズナ、それだと違う人呼ばれてるみたい」




ティフォン　「…わかった、ナズナ。　遅くなって本当にすまなかった」

ナズナ　「怪我、大丈夫？」

ティフォン　「これくらいどうってことない。　…本当にすまなかった」

ナズナ　「よかった…」

ティフォン　「…え？」




ナズナ　「もうナズナを待たせない？」

ティフォン　「…もちろんだ」

ナズナ　「他の子を好きになったりしない？」

ティフォン　「あぁ」

ナズナ　「…ナズナなんかのために、ありがとう」




「これからはずっと一緒だよ、ティフォン！」




《ガバッ》

ティフォン　「な、ナズナ…！？」

ナズナ　「ほんと、ほんとずっと待ってたんだからね！？」

ティフォン　「あぁ、すまない…」




ナズナ　「もう、ずっと離してあげないんだから…！」

ティフォン　「…私もだ、ナズナ…！」


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ティフォンがなんで遅れたのかはわからない。
でも、体の傷が、その言葉が、私を信じさせてくれた。
そんな事は後で話せばいい。

この人は、ちょっと変態だし、惚れっぽいし。
でも、嘘はつかない人。
私の事を裏切ったりしない人。

だから、今は今一番言いたい言葉を。

”大好き、ずっと一緒にいてね”

と。

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《ソォー…》



夢子　（…なんだかよくわからないけど、これってブーケよね）

夢子　（後ろでリア充がなにかしてるのは見ないことにして…）




夢子　「あぁ、どこかにゲーム買ってくれて家事も全部やってくれるいい男いないかしら…」

夢子　「…ハァ…」



おわり