なすへちま農園ブログ

※今回の神姫劇は現在進行中の他の神姫劇の後、ある程度平和になってからということでご覧ください
いろんな物を置いてけぼりにして、特別編に突入します。
上にあるとおり、細かいことは置いておいてご覧ください。

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《ザワ…》

姫子　「なんだか緊張するわね…自分の結婚式では無いものの…」

アウラ　「ねーねー、ご飯まだかな？」

ローラル　「…少し静かにしたほうがいいと思うぞ」

アウラ　「…ご飯まだかなー？」

姫子　「…諦めなさいよ」




ハイデ　「皆さん、もうしばらくお待ちくださいね、新婦はもう準備ができていて、後は新ｒ…いえ、相手待ちですので」

ハイデ　「到着次第、結婚式を始めます…！」
 

ナズナ　「・・・」

茉莉花　「…来ませんね、ティフォンさん…」




ナズナ　「おっそぉーいっ！！」

茉莉花　「な、ナズナさん落ち着いて…」

ナズナ　「こんなの落ち着いていられないんだから！！」




ナズナ　「あれだけ勝手に言い寄ってきておいて、結婚式に来ないなんて…！」

茉莉花　「ティフォンさんの事ですから、途中で時間がかかっているだけですよ」

ナズナ　「そんなの知らないんだから！　あんまり遅いと帰っちゃうんだからね！」




ナズナ　「…ホント、なにやってんの…ティフォン…」







マイム　「ねーねー、ファネスちゃん中見えるー？」

ファネス　「んー、ちょっと高さが足りない」

マイム　「というか、普通に中に入ればいいんじゃ…」




ベルーラ　「…しかし、ティフォンさんとナズナさんが本当に結婚してしまうなんて…」

ローラル　「ティフォンの失敗作たる理由は、魔王人格の影響が強すぎて本人に女という自覚がないことだからな…女性を好きになるのは当然だろうが…」




のんのん　「とりあえずぼくの空気椅子が耐えられる間に来て欲しいにゃ」

姫子　「それはあと5時間くらい来ないでほしいわね」

アウラ　「そうだねー、ご飯さえ貰えればアウラも10時間は待つよ」

のんのん　「…付き合い長いんだからちょっとは優しくして欲しいにゃ」




スズナ　「なかなかこないねー」

ムーレアナ　「女のためなら命もかけるあいつにしては珍しいのう…」

リアトリス　「そうですね…」


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御鈴　「ティフォンはん、見つかってはるの？」

露草　「いえ…探しては見ているのですが…」




ファネス　「オニーソンなら場所くらいわからないの？」

ミニオニ　「それがおかしいんだ、ティフォンだけが社内のレーダーに映らない…」

マイム　「どうしてだろ…」


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チベッサ　「…おかしいですね、こんな歴史ではないはず…」

モナルダ　「こんな結婚式が、その後の時代に影響なんて与えますか？」

チベッサ　「…えぇ、全てはつながった一つの歴史な以上、なにが変わってもおかしくない…なぜ…？」

シエテ　「・・・」




モナルダ　「…神姫が結婚ですか、そんなに素敵なものですか？」

チベッサ　「えぇ、そのはずよ。私の記憶はそう言ってるわ」

モナルダ　「…妹とは結婚できませんよ？」

チベッサ　「わかってるわよ、あなたはいつも一言多いわね」

エオノ　「んー？」




姫子　「…みんな帰っちゃったわね」

アウラ　「仕方ないよー、もう2時間も経ったもん」

ハイデ　「次の日にちが決まりましたら、また連絡しますね」




姫子　「どうしたのかしらね、露草さんやフェリアさんも探してるみたいだけど…」

アウラ　「ご飯食べれなかったのは残念だけど、また結婚式やってくれればいっかー」

のんのん　「足が限界にゃ…ぼくは死んでしまうにゃ…」




リアトリス　「ナズナさん…大丈夫でしょうか…」

リアトリス　（言葉には出していませんでしたが、かなり嬉しそうだったのに…）




《ドッターンッ》



ナズナ　「ハァ…はぁ…」

茉莉花　「ナズナさん…」

ナズナ　「もう3時間なんて…遅すぎるしみんな帰っちゃうし…！」

茉莉花　「仕方がないですよ…結婚式ならまたできますから気を落とさないでください」




ミニオニ　「てやぁぁぁぁあ！」

ナズナ　「…！」




《ガッ》

ナズナ　「…なんか用？　ナズナいま怒ってるんだけど…！」

ミニオニ　「す、すまない、ちょっと空気を変えようかと…」

茉莉花　「…社長、ちょっと空気が違いすぎますよ…」




茉莉花　「ティフォンさん…どうしたのでしょうか…」

茉莉花　（まさか、ティフォンさんの身になにか…？）


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《キィンッ》

ティフォン　「くっ…この！」

《ブンッ》




ティフォン　「…私はね、これからパストリスとの結婚式に行かなければいけないんだ…」

ティフォン　「なぜ私の邪魔をする…！！」




《ダッ》




《ドガァァァァアンッ》

ティフォン　「なんのつもりなんだ、キミたちは！！」




《カシャンッ》

ティフォン　（これは…？）




モルペウス　「捕まえたよー！」

ティフォン　「…この」




ティフォン　「程度でっ！！」

《グッ》

モルペウス　「わわ、引っ張るなよー！」




ティフォン　「なんのつもりだ…たしかにキミに好かれた記憶もないが、邪魔立ては許さないぞ…」

ティフォン　「ガレットッ！！！」




ガレット　「ふふ…私はあなたのこと、気に入ってるのよ？　だって私たち、姉妹みたいなものじゃない？」

ティフォン　「たしかに私は女の体だが、心まで女になった記憶はないがね…！」

ガレット　「そんなのはどっちでもいいのよ、だから私の仲間になって頂戴？」

ガレット　「それが無理なら…」




ガレット　「力づくで、来てもらいますけど…ね！」

ティフォン　「くっ…！」



ティフォン　（パストリス、すまない…）

ティフォン　（もう少し、もう少し待っていてくれ…！）


つづく